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やや湿った肥沃地や山麓地に自生する落葉高木で北海道に多い。名前は、春に開花するニレの意。ニレは木の皮を剥ぐとネバネバした樹液が出るために「ヌレの木」と呼ばれ、それが転訛しニレになったとされる。幹は高さ20-30m、径1mに達する。樹皮は灰褐色、縦に深く裂ける。鱗片状にはがれる。本年枝には赤褐色の軟毛が生える。葉は互生し、葉身は長さ3-15cmの倒卵形、縁に二重鋸歯がつき、先は鋭く尖り、基部はくさび形、左右不相称。葉脈は10-20対。托葉は長さ8-10mmの線形。5-7月に葉表にオカボノクロアブラムシによる赤色の袋状の虫こぶがつく。3-5月に、葉に先立ち前年枝の葉腋に小さな紅色の花を束状に7-15個つける。花被は長さ約3mmの鐘形で4裂する。雄しべは4個。果実は長さ12-15mmの扁平な倒卵形の翼果、5-6月に熟す。材は家具材や器具材に用いられる。公園樹や街路樹などで植栽される。
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