北海道では低地に、本州以南では亜高山帯の日当たりの良い場所に生育する落葉高木。成長が早い先駆種(パイオニア種)で、伐開地や崩壊地の向陽地で林を形成する。高さは20m、径は70cmに達する。森林限界付近のものは、風や雪のため、低木状で幹がねじまがったようになる。樹皮は帯赤褐色または灰白褐色で、薄く紙状に剥がれる。葉は長枝では互生、短枝では対生。葉身は長さ5-10cmの三角状広卵形、縁に重鋸歯があり、先は尖り、葉脈は7-12対。秋に黄葉する。雌雄同株。5-6月に長枝の先に5-7cmの黄褐色の雄花序がつき、短枝の先に雌花序が直立する。果実は長さ2-4cmの堅果で上向きにつき、9-10月に熟す。庭木として植栽される。家具材、建築材などで利用される。
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