亜熱帯から熱帯地方の沿海地に生育する常緑高木。高さは8-20mに達する。幹は多数分岐し、枝から褐色の気根を下垂し、地面につき支柱根となる。絞め殺しの木の一つ。托葉は長さ1-2cmの三角状披針形。葉は革質、互生、葉柄は長さ1-1.5cm、葉身は長さ3-10cmの倒卵形から長楕円形、先は短く尖り、全縁。雌雄同株。葉腋に径約7mmの球形の花嚢が1-3個つく。花嚢には雌花、雄花、虫えい花がある。8月頃に果嚢は紫褐色に熟す。潮害、乾害に強く、防風林、防潮林として植えられる。盆栽、材は細工物などで利用される。沖縄県名護市のひんぷんガジュマルは国の天然記念物に指定されいる。
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