中国や日本南部とされる常緑高木。国内には平安時代に導入され、九州南部のものは自生とされる。種子が野鳥により運ばれ、関西や関東地方に野生化している。幹は繊維状の毛で覆われ、直立し、高さは5-10m。葉は革質、葉柄は長さ約1m、葉身は径50-80cmの扇状で掌状に30-50深裂する。裂片は線形で葉先が折れる。雌雄別株。5-6月に葉腋に長さ30-40cmの円錐花序を垂れ下げ、小さな淡黄色の花を多数つける。雄花の雄しべは6個。果実は約1cmの液果、11-12月に黒く熟す。庭木などで植栽される。繊維は敷物、たわしの材料などで利用される。
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