ヨーロッパからアジアの河川や湿地などに生育する多年草。国内では、1867年に相模原で確認された帰化植物。名前は、川辺に生える大きなチシャ(萵苣/レタス)の意。茎は直立し、高さは30-100cm。葉は対生し、葉身は長さ3-10cmの披針形から楕円形、縁は全縁またはまばらな鋸歯がある。4-9月に葉腋に総状花序をだし、小さな淡紫色の花を数個つける。花冠は4裂し、濃紫色の脈があり、雄しべは2個。果実は径6-9mmの球形の刮ハで風や動物などに付着して拡散する。本種は我が国の生態系等に被害を及ぼし、積極的に駆除を行う必要がある緊急対策外来種に指定されている。よく似る在来種のカワヂシャ(V. undulata)は花が3-4mmと一回り小さく、葉の縁にやや尖る鋸歯がある。茎の上部に腺毛があるものはヒメカワヂシャと呼ばれる。
|