海岸沿いの林縁などに生えるつる性の常緑低木。名前の由来は、果実がナワシロ(苗代)の時期(4-7月)に赤く熟すことから。高さは2-4m、密に分枝する。樹皮は淡褐色。葉は革質で硬く、互生、葉柄は長さ5-12mm、葉身は長さ2-14cmの長楕円形から披針形、縁が波打つ。表面は深緑色で光沢があり、裏面は帯黄色。葉腋に小さいとげがある。10-12月に今年枝の葉腋に芳香のある小さな淡黄色の花を下向きに数個つける。萼筒には4個の稜があり褐色の鱗状毛が混じる。果実は長さ約1.5cmの長楕円形の偽果、4-7月に赤く熟し、生食にされる。葉に斑が入る品種もあり、庭木や公園樹などで植栽される。
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