亜高山帯から高山帯の湿った草地などに生える多年草。名前のヤチ（谷地）は上高地の湿潤地に因むが、周囲の高山帯（穂高、常念岳）にふつうに見られる。茎はよく分枝し、枝は広角度に伸び、高さは50-150cm。葉は互生し、葉身は3中裂から深裂、裂片がさらに2裂する。8-9月に茎頂に円錐花序をだし、約3cmの青紫色の花を5-10個つける。花柄に開出毛があるのが特徴。全草にアルカロイドを含む有毒植物。