山地の林下に生える常緑の多年草。名前の由来には良質のオモトを産する大分県のオモトサン(御許山)に因むとされる。短い地下茎は太く横に伸び、太いひげ根が多数生える。地下茎の頂より濃緑色の光沢のある20-40cmの披針形の葉が8-10個叢生する。5-6月に葉腋に太い花茎をだし、小さな淡黄色の花を穂状につける。花被片は6個。果実は液果で秋に赤く熟す。斑入りや葉変わりに多くの園芸品種があり江戸時代や明治時代には投機的な売買が行われ、その後も何度か流行した古典園芸植物のひとつ。観葉植物として鉢植えで栽培される。全草が有毒で誤食すると嘔吐・呼吸麻痺を起こす。
|