山地の林内に分布する常緑高木。葉の裏面を棒で字を書くと黒く変色して浮き上がることから、インドで葉に経文を書くのに使われた多羅樹にたとえ、多羅葉と名付けられた。郵便局のシンボルツリーで、「ハガキの樹」や「絵描き葉」の名でも呼ばれる。葉は革質で厚く、互生、葉身は10-20cmの楕円形、先が尖り、縁に細かい鋸歯がある。雌雄別株。4-6月に前年枝の葉腋に小さな黄緑色の花を多数つける。雄花には雄しべ4個に退化した雌しべが、雌花には半球形の雌しべと退化した雄しべがある、果実は8mm程の球形の核果で11月に赤く熟す。庭木として植栽される。(3枚目の写真は雌花序)
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