奄美大島から沖縄の日当たりの良い山地の林縁に自生する常緑低木。名前の由来は、葉をこすると胡麻の臭いがすることから「胡麻樹」という説、首里城の門前に植栽されているから「御門樹」という説がある。高さは1-4m。よく分枝し、枝は灰褐色でのちに黒くなる。葉は革質で光沢があり、対生、葉柄は長さ5-15mm、葉身は長さ3-8cmの倒卵形から楕円形、先は円頭、縁は全縁または円鋸歯がある。側脈は3-4対。12-4月に枝先に円錐花序を下に垂らし、約1cmの白色から淡紅色の花を多数つける。花冠は高杯状で5裂する。雄しべは5個。果実は長さ5-6mmの卵形の核果、4-6月に赤色、後に黒色に熟す。庭木や盆栽などで利用される。
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