深山の林の中に自生する多年草。名前の由来は、ズダとは長野県の方言でゼンソク(喘息)のことで、ヤクシュ(薬種)とは生薬のこと。ぜんそく薬として乾燥させ煎じて飲んだ(現在は使われない)ことによる。根茎は細くやや横に這う。茎の高さは10-40cm。根出葉の葉柄は長さ2-12cm、葉身は長さ4-8cmの円心形から広卵形、5浅裂。茎葉は互生する。6-8月に花茎の上部に総状花序をだし、小さな白色の5弁花を5-25個下向きにつける。白色の花弁に見えるものは萼片、雄しべは10個、花の外に長く突き出る。果実は長さ7-12mmの刮ハ。
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