海岸沿いの山地の常緑樹林内に自生する常緑高木。名前の由来は、樹皮からトリモチ(鳥もち)を作ったことから。葉は革質で、互生、葉身は4-8cmの楕円形、先が尖り、成木の縁は全縁、幼木の縁には鋸歯がある。葉脈はほとんど見えない。雌雄別株。4-5月に前年枝の葉腋に黄緑色の花をつける。花弁は4個。雄花は2-15個束生し、雌花は1-4個束生し、緑色の子房に特徴がある。果実は1cm程の球形の核果で11-12月に赤く熟す。民家のまわりに防火樹として植栽され、材は堅いので櫛や印材などに加工される。(写真最初の2枚は雌花、次の3枚は雄花)
|