山地から亜高山帯の林縁などに自生する落葉小高木。名前の由来には、七度カマド(竃)に入れても燃え残るからという説や、七日ほど焼くと極上の堅炭がとれることからという説がある。高さは4-10m。葉は互生し、奇数羽状複葉、4-8対の小葉は長さ3-9cmの長楕円形から披針形、先が鋭く尖り、縁に細かい鋸歯があり、側脈は13-17本。5-7月に枝先に長さ8-15cmの複散房花序をだし、径5-10mmの白色の5弁花を密に多数つける。雄しべは15-20個、花柱は2-4個。果実は径5-6mmの球形のナシ状果で9-10月に赤く熟す。材は器具材、樹皮は染料で利用される。庭木、公園樹や街路樹などで植栽される。
|