日当たりのよい山野に自生する多年草。名前の由来は、鷹の傷を治す秘薬の秘密を洩らした弟を、鷹匠の兄が怒って切り殺し、その血しぶきが花や葉の黒点として残ったという平安時代の伝説に因む。茎は単生または数本が株立ちし、高さは20-80cm。葉は対生し、葉身は長さ2-6cmの狭楕円形から披針形。葉身の内側に黒点がつき明点が混じり、縁に黒点がありまれに明点がつく。7-8月に茎頂に径約2cmの黄色の5弁花を集散状につける。花弁には黒点と黒線がある。雄しべは25-40個。果実は長さ5-10mmの卵形の刮ハ。全草に止血、鎮痛の薬効がある。また、葉を摂取し日光に当たると皮膚炎や浮腫を起こす。
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