山地の日当たりのよい林縁や草地などに生える常緑小高木。名前の由来は、ツゲに似るが、材が役に立たないことによる。葉は革質で、互生、葉身は1-3cmの楕円形、縁に浅い鋸歯がある。雌雄別株。5-6月に新枝の葉腋に小さな白色の花をつける。雄花は散形花序をだし2-6個、雌花は1個つく。花弁は4個。果実は6-7mmの球形の核果で10-11月に黒く熟す。樹皮からトリモチがとれる。大気汚染に強く、刈込が容易で生垣・庭園樹・公園樹などで植栽される。よく似るツゲとの見分け方は、ツゲの葉は対生するが、イヌツゲは互生する。新芽が黄色のキンメツゲ(cv Kinmetuge)はイヌツゲの園芸品種。
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