アフリカ、アジア、ポリネシアの熱帯から亜熱帯地域の海岸近くに生育する落葉高木。属名(Erythrina)は、ギリシャ語erythros(赤)が語源、花の色による。高さは4-20m。樹皮は暗褐色、枝には多数のトゲがある。葉は枝先で互生し、葉柄は長さ10-15cm、3出複葉、小葉は長さ10-20cmの広卵形、縁は全縁。4-5月に葉が出る前に枝先に長さ10-30cmの総状花序をだし、長さ5-10cmの紅色の蝶形の花を多数つける。果実は長さ10-30cmの線形の豆果、黒褐色に熟す。種子は4-9個入る。沖縄や小笠原の街路樹や公園樹で植栽される。沖縄県の県花でオオゴチョウ、サンダンカとともに沖縄三大名花とされる。日本では分布は沖縄が北限とされている。材は軽く柔らかく琉球漆器に使われる。
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