中国原産で明治時代初期に導入された常緑小高木。名前の由来は、トウ(唐=中国)から導入し、実がネズミ(鼠)のフンに、葉がモチノキに似ることから。葉は革質で光沢があり、対生、葉身は6-12cmの卵形から楕円形、先が長く尖る。6-7月に枝先に円錐花序をだし、小さな黄白色の筒状漏斗形の花を多数つける。花冠は4裂する。10-12月に果実が黒色に熟す。大気汚染に強く、暖地の公園樹や街路樹などで植栽され、しばしば野生化している。果実は乾燥させて漢方薬にする。仲間のネズミモチによく似るが、トウネズミモチは花期が一ヶ月ほど遅く、花序や実など樹木全体が一回り大きい。園芸品種には葉に斑が入るトリカラー(cv. Tricolor)がある。
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