古い時代から栽培され、中国から導入されたとされる常緑小高木。名前の由来は、果実や葉の形が楽器のビワ(琵琶)に似ることからとされる。高さは3-10m。葉は濃緑色で革質、互生、葉身は長さ15-25cmの狭倒卵形から長楕円形、先は尖り、縁に粗い鋸歯がある。表面は無毛、裏面は褐色の綿毛を密生する。側脈は11-21対。11-2月に枝先に長さ10-20cmの円錐花序をだし、約1cmの芳香のある白色の5弁花を多数つける。雄しべは20個。果実は径3-5cmのナシ状果、5-6月に黄色に熟し、果肉は生食やジャムなどに加工される。葉は打ち身や捻挫に効く。材は印材などで利用される。
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