ギボウシはギボウシ属の総称。東アジアの亜寒帯から温帯にかけて19種が分布し、国内には12種が自生する。亜高山帯の草原や山林の日陰地などに自生する多年草。名前の由来は、若い花序が、橋や寺社などの欄干に取り付けられるギボシ(擬宝珠)に似ることによる。茎は直立し、高さは30-100cm。葉はロゼット状または斜めに立ち、葉身は卵形。5-9月に花茎の先に総状花序をだし、径約4cmの白色や淡紫色の鐘形または漏斗形の花をつける。花冠は6裂、雄しべは6個。花は一日花、ふつう朝開き、午後にはしおれる。果実は刮ハ、種子は扁平な楕円形。葉の大きいオオバギボウシ、葉の小さなコバギボウシ、斑入りのスジギボウシ、フイリギボウシなどがある。
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