地中海沿岸の乾燥した岩の多い場所に分布する大型の多年草。約30種が分布する。属名(Acanthus)は、ギリシャ語のakantha(とげのある突起)が語源で、この植物の鋸歯状の葉による。茎は直立し、高さは1-2m。根出葉は叢生し光沢があり濃緑色、葉柄は長さ20-30cm、葉身は長さ30-50cm、アザミのように深く切れ込む。6-9月に茎頂に約1mの総状花序をだし、約4cmの筒状の唇形花を多数つける。上唇状の萼片は紫色、下唇は白色で3裂する。果実は長さ2cmの刮ハ、種子は茶色で1-2個入る。古代ギリシャのコリント様式の建築物にアカンサスの葉がモチーフして使われた。ギリシアの国花。花壇や切り花などで利用される。
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