南ヨーロッパ原産で江戸時代に観賞用に導入された一年草。属名(Papaver)のpapaは幼児に与えるカユ(粥)のことでケシの乳液に催眠作用があることから粥に混ぜて幼児を寝かせたことに因む。劉邦軍により追い詰められ自刃した項羽の妃・虞美人の流した血からこの花が生まれたという伝説からグビジンソウと呼ばれる。全草が剛毛で覆わ、茎はまばらに分枝し草丈は30-100cm。葉は互生し、葉身は長楕円形、羽状深裂、縁に鋸歯がある。4-6月に茎頂に7cm程の赤色・淡紅色・白色の4弁花をつける。ケシの仲間だが本種はアヘンの成分は含まない。
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