山野に自生する落葉高木。名前の由来は、総苞片の形を山法師の白い頭巾に、中央の頭状花序を山法師の頭に見立てた。葉は対生し、葉身は4-12cmの広卵状楕円形、縁は波立ち全縁または低い鋸歯がつき、先は鋭く尖る。5-7月に花をつけ、白い花のように見えるのは、総苞片で、花は中心に球状に集まってつく。初秋に熟す赤い果実は、桑の実に似ることからヤマグワ(山桑)の別名があり、食用や果実酒で利用される。公園樹、庭木や街路樹などで植栽される。ハナミズキによく似るが、ヤマボウシは総苞の先が尖る。また、開花の時期が一ヶ月ほど遅く、ハナミズキの花が終わった後に開花する。他には、常緑で総苞片の間に隙間があるトキワヤマボウシがある。利休七選花のひとつ。
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