本州・中国地方、四国、九州の山地の一部の地域に自生する落葉低木。名前の由来は、花が丁子形で、ガマズミの仲間であることから。葉は対生し、葉身は長さ5-10cmの楕円形から広卵形、先が尖り、縁に細かい鋸歯がある。4-5月に枝先に手まり状の集散花序をだし、径約1cmの強い芳香のある淡紅色、白色の高杯形の花を多数つける。花冠は5裂する。雄しべは5個。果実は長さ約1cmの楕円形の核果で6-10月に黒く熟す。庭木や鉢物で利用される。基本種であるオオチョウジガマズミ(var. carlesii)は対馬に分布し葉が広卵形で花が大きい(写真最後)。
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