西ヨーロッパ原産の落葉低木。国内には、明治時代に導入された。エニシダの語源は 旧属名のGenista(ゲニスタ)で、この語が訛ってエニシダになった。枝は濃緑色で稜があり、弓状、よく分枝する。高さは1-3m。葉は互生し、3出複葉、小葉は長さ1-3cmの倒卵形。5-6月に前年枝の葉腋に約2cmの黄色の蝶形の花をつける。果実は長さ2-3cmの豆果、8-10月に黒褐色に熟す。庭木や公園樹で栽培され、逸出したものが帰化している。仲間には、翼弁が赤いホオベニエニシダ、花色が白色のシロバナエニシダ、全体に小振りのヒメエニシダなどがある。スパルティンを含む有毒植物で誤食すると腹痛・悪心・嘔吐・下痢を起こす。
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