山野に自生する球根草。スプリング・エフェメラル(春植物)のひとつ。名前の由来は、傾いた籠状の花という意味のカタカゴ(堅香子)が転訛しカタクリになったとされる。鱗茎は長さ5-6cmの筒状。高さは10-30cm。根出葉は2個つき、長柄、葉身は長さ6-12cmの狭卵形、暗紫色の斑がつく。3-6月に長い花茎の先に約4cmの淡紫色の花を下向きにつける。花被片は6個、先はそり返る。雄しべは6個、花被片より短い。葯は濃紫色。果実は長さ1-2cmの卵形の3室ある刮ハ。カタクリの球根から澱粉を取り出して粉にしたものが片栗粉であるが、近年はジャガイモを使用するものが多い。若芽は山菜として食用になる。
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