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山地に自生する常緑小高木。名前の由来は、実を多くつけて重なりあう様子からシキミ(重実)と呼ばれたという説、木全体に毒性がありアシキミ(悪しき実)が転訛してシキミになったという説がある。属名(Illicium )は、ラテン語のillicium(誘惑)が語源で、魅力的な香りに由来する。ふつう高さは2-5m、大きいものは10mに達することもある。樹皮は平滑で灰褐色、枝は緑色。葉は革質で光沢があり、枝の上方に集まってつき互生、葉柄は長さ5-20mm、葉身は長さ5-15cmの長楕円形から倒披針形、先が尖る。3-4月に、葉腋に径約3cmの黄白色の花をつける。花被片は10-15個。雄しべは15-28個。果実は袋果が放射状に集まり、9-10月に熟す。種子は黄褐色で長さ6-8mmの楕円形。樹皮や葉に芳香があり線香の原料で利用され、古くから枝葉は仏前に供えられる。果実にアニサチンを含む有毒植物で誤食すると嘔吐・けいれんを起こす。神社や寺院などで植栽される。
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