山地に自生する常緑小高木。名前の由来は、実を多くつけて重なりあう様子からシキミ(重実)と呼ばれたという説、木全体に毒性がありアシキミ(悪しき実)が転訛してシキミになったとうい説がある。葉は革質で光沢があり、互生、葉身は5-10cmの長楕円形、先が尖る。3-4月に、葉腋に3cm程の黄白色の花をつける。花被片は10-15個。果実は袋果が集まった集合果、9-10月に熟す。樹皮や葉は線香の原料で利用され、古くから枝葉は仏前に供えられる。果実にアニサチンを含む有毒植物で誤食すると嘔吐・けいれんを起こす。庭木などで植栽される。
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