寒冷地の湿地に自生する多年草。名前の由来は、草姿を僧侶が座禅を組む姿に例えた。悪臭があることからSkunk cabbageの英名がある。葉はハート形で花後に成長し30-40cmになる。2-5月に、葉に先立ち仏炎苞につつまれた肉穂花序をだす。開花の際に花序で25度くらいまで発熱し、周囲の雪をとかし昆虫を寄せつけて受粉する。近年、湿地が激減していることから群生は珍しくなっている。栃木県大田原市のザゼン草群生地や滋賀県高島市のザゼン草群落などがある。全草にシュウ酸カルシウムを含む有毒植物で誤食すると嘔吐・下痢・呼吸困難を起こす。
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