山地の日当たりの良い場所に自生する常緑低木。公園樹・庭園樹などで植栽される。馬が葉を食べると麻痺することからアセビ(馬酔木)と名付けられた。英語名はジャパニーズアンドロメダ(Japanese andromeda)で、アンドロメダはギリシャ神話のエチオピアの王女で、美しく咲く花の姿による。高さは150-400cm。樹皮は灰褐色で縦に裂け目があり、少しねじれる。葉は光沢があり革質、互生、葉柄は長さ3-8mm、葉身は長さ3-10cmの楕円形から倒卵形、先が尖り、縁に浅い鋸歯があり、基部は楔形。2-5月に、枝先の葉腋に長さ5-15cmの円錐花序を下垂し、約1cmの白色の壷形の花を多数つける。花冠は先が浅く5裂し、雄しべは10個。果実は径5-6mmの球形の刮ハ、9-10月に褐色に熟す。葉や花にアセボトキシンが含まれる有毒植物。仲間には花色が淡紅色のアケボノアセビ(f. rosea)がある。
|