地中海沿岸原産の一年草。江戸時代に中国から導入されたとされる。属名のカレンデュラはラテン語のcalendae(月の最初の日)でカレンダーの語源である。転じて「一か月」の意味を含むようになり、それが花期が長いこの花に当てられた。キンセンカの名前は、金色(黄色)のサカズキ(盞)形の花をつけることに因む。葉は互生し、葉身は5-15cmの倒卵形。一重咲き、八重咲き、花色が黄色、橙色、中心部が暗紫色のものなど多くの品種がある。花壇、鉢物、切り花で利用される。ハーブの一種で、花にはカロテノイドやフラボノイドが含まれ皮膚や粘膜を修復する作用がある。千利休が切腹の時に、この花を飾ったとされ茶室では禁花となっている。
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