全国の道端や畑などに普通に生える越年草。春の七草のひとつ。名前の由来は、古名のハコベラが転訛してハコベになった。ハコベラは「はびこる」から来ているという説がある。英名のChickweedはニワトリの雑草の意。葉は対生し、葉身は1cm程の卵形。2-10月に茎先に集散花序をだし、小さな白色の花をつける。花弁は5個だが、基部で2深裂し10個に見える。雄しべは3-7個。花柱は3個。花弁と萼片の長さはほぼ同じ。茎は暗紫色を帯びる。ミドリハコベによく似るが、ミドリハコベの茎は緑色で葉の大きさは1-3cm、コハコベの茎は暗紫色で葉の大きさは1cm程。通常ハコベと呼ばれるのはコハコベ(S. media)とミドリハコベ(S. neglecta)のことである。
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