地中海沿岸原産の球根草。属名(Narcissus)は、ギリシア神話のナルキッソス(Narcissus)が水面に映る自分自身に恋してやつれ死んだ後に水仙の花が咲いていたという話に由来し、ナルシズムの語源でもある。中国を経由し古い時代に日本に導入された。スイセン(水仙)は中国語の音読みで、「水辺に育ち、仙人のように清らかで寿命が長い」という意味がある。越前海岸、伊豆半島の爪木崎、灘黒岩水仙郷は三大自生地といわれる。16世紀頃からヨーロッパで品種改良が進み、一万種を超える品種がある。花壇・鉢植え・切り花などで利用される。全草にアルカイドを含み誤食すると嘔吐・下痢を起こす。
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