熱帯アメリカ原産で江戸時代末期に導入された一年草。属名は、紀元前1世紀のギリシア人医師Asclepiadesに因む。南北アメリカに約120種分布する。別名のトウワタは、トウ(唐)は外来の意で、花後に種子からワタ(綿)のような冠毛がでてくることから。葉は対生し、葉身は6-15cmの線状披針形。5-11月に茎頂に散形花序をだし、小さな黄色、橙色の特徴的な花を多数つける。花冠は5裂する。園芸品種には花色が赤色に副花冠が黄色のレッドバタフライ(cv. Red Butterfly)や花色が黄色のシルキーゴールド(cv. Silky Gold)がある。仲間には葉が互生し、葉身が柳のように細長いヤナギトウワタ(A. tuberosa)がある。花壇、鉢植え、切り花として利用される。全草にアスクレピアジンを含む有毒植物で誤食すると嘔吐・痙攣・不整脈を起こす。
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