ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産の球根草。国内には、明治13年に観賞用に導入された。属名(Colchicum)は、黒海周辺に紀元前6-1世紀に存在した古代グルジアの王国 Colchisに因む。名前の由来は、花がサフランに似るが、サフランほど役に立たないことからイヌがつけられた。春に咲くクロッカスに似ることから英名でAutumn crocus(秋咲クロッカス)と呼ばれる。春に長さ20-30cmの根出葉だし、夏には枯れる。9-11月に葉が出る前に径5-15cmの淡紫色の花をつける。花被片は6個、雄しべは6個。果実は楕円形の刮ハ。観賞用に栽培され、園芸品種には、ザ・ジャイアントやウォーターリリーなどがある。全草にコルヒチンが含まれ痛風の鎮痛薬として使用されるが誤食すると嘔吐・下痢・呼吸困難を起こす有毒植物。
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