山野の半日陰地に自生するつる性の常緑低木。名前の由来は、藤原定家が、テイカカズラに生まれ変わり、愛した式子内親王の墓にからみついたという伝説に因む。茎から気根を出しほかのものに這い登り巻きひげでまきつく。葉は革質で光沢があり、対生、葉身は3-6cmの長楕円形、縁は全縁。5-6月に枝先や葉腋に集散花序をだし、3cm程のジャスミンのような芳香のある白色の高杯形の花をつける。花冠は先が5裂する。7月頃に花は途絶えるが、新しい枝が伸びて秋に再び開花する。全株にトラチェロシドを含む有毒植物で茎を切ると出る汁液に触れると皮膚炎を起こすことがある。ハツユキカズラは斑入りの園芸品種。
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