低地から山地の日当たりの良い原野や河原に自生する多年草。名前は、河原に自生する可憐な花の意。秋の七草のひとつ。茎は上部で分枝し、高さは30-100cm。葉は粉白色を帯び、対生、葉身は長さ4-10cmの線形から披針形、基部は茎を抱く。5-11月に枝先に径約4cmの淡紅色や白色の5弁花を集散状に数個つける。花弁の先が糸状に細裂する。雄しべは10個、花柱は2個。果実は刮ハ。観賞用にも人気が高く庭園などで利用される。花色が白色のものはシロバナカワラナデシコ(f. albiflorus)とよばれる。近縁には、北海道から中部地方以北に分布するエゾカワラナデシコや高山に分布するタカネナデシコがある。
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