南アメリカ原産の球根草。原種は60種以上あり、ブラジル・アルゼンチン・ペルー・チリなどに自生する。国内には、大正時代末期に導入された。属名(Alstroemeria)は、18世紀のスウェーデンの植物学者Claus von Alstroemerに因む。インカのユリの別名がある。高さは30-100cm。葉は葉柄がねじれて裏側が上面になる。互生し、葉身は長さ5-15cmの広卵形から披針形、先が尖り、縁は全縁。3-11月に茎頂に散形花序をだし、径約6cmの淡紅色、橙色や黄色の花をつける。花被片は6個、斑点模様がある。果実は刮ハ。全草が有毒で皮膚炎を起こす。多くの園芸品種があり花壇・鉢植え・切り花などで利用される。
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